Interview with Saori Suzuki by Mike Nogami

鈴木早織ファースト・ソロアルバム「イーストリバー」についてのインタビュー  2016.04.13

インタビュアーは、Mike Nogami(野上眞宏)さんで写真家です。スーザンのドキュメンタリー映画の監督でもあり、スーザンとは2011年以来の友人です。Mikeさんはお若いころに「はっぴいえんど」等の日本のロックの誕生期の写真を撮っています。

 

* * * * *

MN:このアルバムを作るに影響を与えたグループを10個ぐらい教えてください。直接的にじゃなくても結構です。

SS:え~。
え~とですね。スウェーデンのカーディガンズとか、USインディーズとか・・・例えばこのアルバムの中で「TOKYO」を録音したブルックリンのレコーディング・スタジオGravesand Recordingsで同じくレコーディングしているNight Manager とか・・・きもい浮遊感とかドリーミー感があって好きです。

SS:このアルバムの為っていゆうんじゃなくても、変わらずたまに聞くというようなら・・・・

MN:そういえば、なんでソロアルバムをだそうと思ったんですか?

SS:このソロアルバムのホントの一等最初の思い付きは、アメリカで生活して、スーザンでずっと音楽活動をしていたら・・・日本の70年代シンガーソングライター風の曲を自分も作ってみたいというのが湧いて来たんです。ユーミンとか竹内まりあとか、でもスーザンには合わないし・・・。アルバムを作ってるうちにどんどん変わってきてしまったのですが。

MN:なるほど。

MN:あとはどんなバンド?

SS:90年代王道ポップみたいな音楽。

MN:スマパンとか?ニルヴァーナとか?

SS:スマパンはちょっとある・・・グランジもありますが、もっとポップ。
シェリル・クロウとかはちょっとあれですけど、それぐらい王道という意味です。笑。
エリオット・スミスとかも・・・彼は2000年代か・・よく聞いていたアルバム xoは1998年の作品で、それを2000年代になって聞いてました。

MN:以前(2012年)のスーザンのインタビューで、ギターはザ・スミスジョニー・マーが好きとか言ってましたね。

SS:ザ・スミスはどうしてもモリッシーがフューチャーされがちだけど、ジョニー・マーの素晴らしいギターリフが基にあって、それにモリッシーが的外れな鼻歌を歌う感じがミスマッチで大好き。ちょっと暗い、ちょっと切ない感じがUKらしい。

MN:じゃあ、リストアップしてみようかな・・・

*カーディガンズ
*USインディーズ Night ManagerなどなどなどNYのローカルなインディ・バンド。
*90年代王道ポップ
*ザ・スミス
*エリオット・スミス
*日本の70年代シンガーソングライター

SS:アルバムのミックスの作り方とかは、ノスタルジックな印象にする為に、カメラ・オブスキュラリアル・エステートの全体に深いリバーブをかける方法を取り入れました。

* * * * *

MN:じゃあ、このアルバムの曲の解説をお願いします。

SS:1曲目「HA・SHI・RE」は、4曲目の「I LIKE YOU」も同じなんですが、ストレートなギターロックが作りたかった。で、1曲目は日本語でのアプローチ、4曲目は英語でのアプローチです。
こうゆう曲には明確なフックとなる、揺るがない良いメロディーがないと成り立たない。普通になっちゃうので、それを思いつくのを待ってたんです。私の場合メロディーが浮かぶと英語のが合わせやすい。

MN:日本語が合う良いメロディが出てくるまで待っていた。

SS:アルバム全体が大体出来上がってきたある日に出てきた。それで「HA・SHI・RE」が最後になっちゃった。「PROMISES」の方が最後だったかな。

SS:歌詞は、自分がなんか不安定でいつまで生きられるかもわからないから、毎日100%で生きられるよう、とにかく前に進んで行こうみたいな意味を込めました。

MN:以前、歌詞は全曲自分のニューヨークの日記ぽいとも言ってましたが・・・

MN:「I LIKE YOU」はニューヨークで作った?

SS:そうです。ほとんどの曲のデモはニューヨークで作ったんですが・・・。

MN:「TOKYO」はニューヨーク録音でもある。

SS:「THIS IS MY WAY」は中学生の時。

MN:2曲目は表題曲の「EAST RIVER」ですが・・・。

SS:「EAST RIVER」は、最初のコンセプトの70年代シンガーソングライター風なミドルテンポな曲を作ろうと思って作りました。なので最初から日本語で作ろうと思っていました。
MN:「EAST RIVER」は、バージョン違いで2回このアルバムに入っていますね?

SS:そうですね、7曲目の方がオリジナルのデモに近い録音です。この2曲目の方は、日本でのレコーディングのリハーサル時にサポートメンバーとアレンジを練っていたら、これも面白いねとという感じでまとまりました。
当初、どっちかをアルバムに収録しようと思っていたのですが、どちらも違っていて好きだし、7曲目はこのアルバムを作る動機につながる自分では重要なものだったので、あえて両方入れました。

SS:この2曲目の「EAST RIVER」は曽我部恵一さんにプロデュースしてもらいました。曽我部さんに出会ったのはまだ10代の頃で、2004年にスーザンのファーストEPローズレコードから出させてもらったのがきっかけでした。その後にスーザンのアルバムをプロデュースしてもらいました。

「EAST RIVER」のレコーディングは、まずデモを曽我部さんに聞いてもらい、レコーディングスタジオに来てもらってアレンジを一緒に考えました。
曽我部さんは曲を1回聞いたらどうゆう方向性でいったらいいかわかっていて、7曲目の「EAST RIVER」と比べてみるとわかると思うのですが、まずキーが違うんですね、キーを上げているので明るくなった。コーラスとかもこう入れた方が良いんじゃないかとか、さすがに手慣れた感じで巧みでした。

SS:歌詞的には、ニューヨーク生活の日記です。

MN:3曲目

SS:「SHE IS A LADY」は、VO5というヘアースプレーのWeb CM曲として1分位のを作曲したのですが、かなり自分でも気に入っていたので1曲として完成させアルバムに入れました。
クライアントからは、50’sのある名曲のような明確なリズムでというリクエストがありました。絵コンテを見たときにまんまオールデイズにしない方が良いんではないかなと思ってぐっと現代的にしてみました。もともとがCM曲なので、展開がくるくる変わります。あとの特徴としては、ベースレスです。シンセのオーケストラで低音は充分だと思ったので。

MN:早織さんらしい曲だと思いました。

SS;日常の中で特別なことではなく普通に女性がキラキラ輝いてる感じにしたかった。ウキウキする感じの・・・。
この「タンタンタタタタ」という一定のリズムの中で、どれだけドラマチックにしていくかというのがポイントで、これは日々の生活にもリンクしていると思います。テンポが一日の淡々としたルーティンだとしたら、その中でキラッとした部分を随所に入れていくくという発想です。歌詞はCMのコンセプトに合わせたものですが、自分も含め全ての女性に向けて、”輝いてほしい” というメッセージです。

MN;なるほど。

MN;4曲目は、さっき出た「I LIKE YOU」

SS;シンプルにかわいい感じのギターロックを作りました。
歌詞は遠距離恋愛についてですね。

MN;次は5曲目「I WILL WAIT FOR YOU」。この曲好きだなぁ。

SS:これは1番オルタナっぽいかな。2000年代前半のUSインディーズっぽいですね。
デス・キャブ・フォー・キューティーとか、Yeah Yeah Yeahsの繊細な部分を彷彿とさせるバラードにしようと思って作り始めましたが、最終的にはこんな感じでロックになったんです。歌詞はこれも遠距離恋愛なんですが、「I LIKE YOU」がポジティブなのに対して半分あきらめモードです。もうダメってわかってるけど、気持ちではいつでも待ってるし、遠くから応援してるよという感じ。

MN:6曲目はニューヨーク録音の「TOKYO」。このアレンジ、暗いよね。

SS:ふふふふ

MN:春から夏の明るめの感じで来てて急に冬になるような。

SS:冬の夜の星空とかですか?なるほど。

SS:もともとはギター1本でフォーキーなアレンジで作ってました。その頃女性シンガーソングライターをよく聴いていて、例えば、ジョニ・ミッチェルとかファイスト、ジャズボーカルです。
最初のデモはフォーキーだったのですが、それから、スーザンで録音することになり、バンド演奏ではBPMも上げることになり、ガラッと変わりました。

MN:そっちの方は、スーザンではまだアルバムとして出てないけど、スウェーデンのPeter Bjorn and Johnビヨーンがプロディースをしているんだよね。

SS;そうなんです、スーザンの「TOKYO」はビヨーンがアレンジしました。
自分が新たにソロで録音するなら、オリジナルに近い感じやろうと思って、アレンジし直しました。ダナ・デル・レイとかアデルとかリッキ・リーなど、今の時代に合わせたアレンジにしたつもりです。

MN:そういえば、ビヨーンはリッキ・リーもプロデュースしてた。

SS:歌詞を書く直接の動機は、ニューヨークに来てすぐの2011年春に東日本大震災があったことです。NYに来たばかりなのに、日本で地震と津波が起きて、日本が大変なことになってしまっていることを知り、とても不安でした。日本が無くなってしまうんじゃないかとまで心配しましたし、日本が恋しくなったんですね。それで日本についての歌を作ろうと思いました。ただ、日本がテーマだと話が壮大過ぎるので、孤独感や故郷が恋しいという、重なる部分をTOKYOにすり替えました。
故郷を思うっていうか、東京に限らず大都会に来て頑張ってる地方出身者のロンリーな感情を歌ってます。

MN:7曲目は、さっき出た「EAST RIVER」の元のバージョン。。

MN:8曲目「THIS IS MY WAY」

SS:これは中学生の時に作曲しました。その時にほぼ出来上がってたんですが、アルバムとしての統一感を出すために後からアレンジし直しました。これはスマパンの影響もあるかな。
曲は中学生時の作品なのですが、歌詞は中学生の頃の自分の進路を模索してた頃を思い出して書きました。どこかの先生の言葉で「振り向くな、後ろには道はない」という格言が大好きで、それをテーマに書きました。

MN;9曲目「LOVE IS HARD IT TO BITE」

SS:ひねくれたバラードソングを作ろうかなと思って・・・・BPMを極端に変えてみた。演奏する方は大変だけど

MN:これも好きな曲です。

SS:アレンジはシンプルに歌を引き出すためを心掛けた。シンガーソングライター寄りな曲です。
歌詞は振られそうな女性を想像して書きました。この段階で振られているんじゃないかな。

MN:笑。自分じゃないの・・・。

SS:笑。自分じゃありません、想像です。

MN:最後に「PROMISES」行きましょう。10曲目ですね。

SS:この中でも異色で、唯一全部打ち込みでやった。

MN:檸檬(レモン)のプロデュースですね。これもいいですね。気持ちいいので、ずっと同じでもっともっと長く続けばいいなと思った、10分位。笑。

SS:それ位がよいのです。

SS:檸檬のプロデュースは、最初こうゆうサウンドを作ってほしいと方向性を伝えて、プロデュースしてもらいました。自分の思っていた早めのテンポでピアノが前面に出てる感じでかなり良かったんですが、途中で檸檬がこうゆうのをやってみましたと持ってきたのが今の録音の元になりました。さらに最終的には、ちょっとオリジナルにもどしてミドルテンポで音の間に隙間のある感じのになりました。
歌詞は、雑誌とかウェブサイトで「彼が何年間も付き合ってるのにプロポーズしてくれません」というのがあって、こうゆう悩みを抱えてる同世代の女性が多いんじゃないかなと思って、これを歌にしたらお面白いかなと思って書きました。笑

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